落花生は自分で煎れば出来たての豆が食べられます。自分のお好みで焼き加減を調整できるのでお勧めです。そんな『素煎り(すいり)落花生』『ローストピーナツ』を手軽に作るやり方、こだわって美味しく作るやり方、長く楽しむための美味しい保存方法を紹介します。
左は生落花生、右はフライパンで焙煎した落花生。煎り上がり直後の豆はしんなり柔らかいですが、冷めるとパリッとしてきます。
レシピA(レンジで簡単に)
レンジは短時間で簡単に焙煎落花生を作れます。焼きムラが出やすいので途中で2回かき混ぜます。
用意するもの
- 乾燥した生落花生 50g
- クッキングペーパー(またはお皿)
作り方
- レンジにクッキングペーパー敷き、落花生を重ならないように広げる。
- 600wで1分間加熱。
- かき混ぜて広げて更に1分間加熱。
- もう一度かき混ぜて広げて1分間加熱。(お皿の場合はここを30秒間で)
- 粗熱をとり完成です。レンジは火の通りが早いので、やり過ぎは禁物です。
レシピB(オーブンでこだわって)
オーブンは焼きムラが一番少なく、一番おいしく安定して落花生の焙煎ができます。私たち落花生屋での焙煎も原理的にはこれに近いのでとても美味しく仕上がります。オススメです!
用意するもの
- 乾燥した生落花生50g
- オーブンペーパー
作り方
- オーブンを150℃に予熱。オーブンペーパーを敷き、落花生を中央に重ならないように広げて30分焼く。天板の端に転がった豆は焼きムラになり易いです。粗熱をとったら完成です。
レシピC(フライパン)
用意するもの
- 乾燥した生落花生 100g(1カップ弱)
- フライパン
作り方
- 温めたフライパンに乾燥生落花生を重ならないように入れます。片側だけが焦げないようにかき回しながら弱火で10〜13分くらい煎ります。マメにかき混ぜるほど全体をムラなく煎ることができます。
火加減はこれくらいの弱火です。
10分過ぎた辺りから1つ食べて煎り加減を見てみましょう。(熱いので注意して!)
更に1分過ぎるごとにサンプルを取り自分の好みの煎り具合まで煎ります。サンプルに取った落花生の断面を見ると、外側から内側に向かって段々と豆の色がかわっていき、煎り上がっていくのがわかります。自分の好みの煎り具合になったらフライパンからお皿に取り出し冷まします。
保存は生落花生の状態で、食べる分だけを焙煎!
落花生は焙煎すると酸化が進みやすくなり賞味期限が一気に短くなります。そのため、美味しい焙煎落花生を長期間楽しむなら、乾燥生落花生のまま保存しておき食べる分だけ焙煎するのが一番良いです。落花生の大敵は高温・湿気・酸素で、これらをいかに避けるかで保存後の鮮度が大きく変わります。
- 乾燥生落花生の保存は、ビニール袋に入れ空気を抜いて密封し冷蔵庫が最適。注意点として低温状態の落花生を開封する時は自然解凍が終わってから開封しましょう(※結露の水で豆がふにゃふにゃになってしまいます。)。密封の時に小分けにしておくと便利です。
- 焙煎した落花生の保存は、袋に密封して常温保管し早めに食べきってしまいましょう。生落花生に比べ酸化スピード&湿気やすさが上昇しているので高温多湿には要注意です!
- もし食べきれない量の落花生を焙煎してしまった場合は、ビニール袋に入れ密封し冷蔵庫(出来れば冷凍庫)に入れておくことで酸化を少し遅らせることができます。食べるときは結露対策に自然解凍してから開封です。
煎りたて落花生を作れる生落花生はこちら
焙煎落花生には掘り取った後1ケ月ほど乾燥させた「乾燥生落花生」を使うのがポイント。間違って”茹で用の掘りたて生落花生”を買わないように注意です。
乾燥なま落花生 千葉半立(ちばはんだち)
落花生の名産地・千葉県で栽培された「千葉半立」という品種を原料にしています。千葉半立は栽培の難しさや収穫量の少なさから価格がどうしても割高になってしまいます。しかし知る人ぞ知る千葉半立は、まるで乳製品のように濃厚でまろやかなコクが口全体に広がります。千葉半立は他の落花生を全く寄せ付けない絶品です。
乾燥なま落花生 中手豊 (なかてゆたか)
落花生の名産地・千葉県で栽培された「中手豊」という品種を原料にしています。中手豊は大粒なので存在感があり、料理に使うととても美味しそうに料理を飾ります。味もしつこくないアッサリとした甘味で、いろいろな料理と相性抜群です。そのまま煎ってもとても美味しく、千葉県産落花生の芳醇な香りが口の中に広がります。