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3.252015
ピーナッツ(落花生)の保存方法。美味しさ長持ちのコツ

ピーナッツの保存にはコツがあります。私たち落花生専門店の「ピーナッツの美味しさを長持ちさせる方法」をご家庭で簡単にできるように紹介します!最適な保存でピーナッツを長く美味しく楽しみましょう。
目次
ピーナッツの状態によって保存方法が違います。
ピーナッツは乾燥しているか、焙煎してあるか、茹でてあるか等によって保存方法が大きく異なります。それぞれのピーナッツに合った保存方法を選ぶ事!それが美味しさが長持ちのコツです。保存したいピーナッツはどんな状態ですか?
掘りたて生ピーナッツの保存方法
最適な場所 → 冷蔵庫の野菜室または冷蔵室
8月~10月頃に手に入る掘りたて生落花生は水分をとても多く含んでいて、触れると少し湿っています。掘りたて生ピーナッツは傷みやすく、そのままでは長期保存できないので1週間以内に茹でて冷凍保存しましょう。
また、秋冬であれば掘りたて生ピーナッツを1ヶ月ほど雨にぬれない風通しの良い場所でカラカラになるまで自然乾燥させると乾燥した生ピーナッツになり1年以上の長期保存が可能になります。(次項参照)
夏に八百屋さんに並ぶ生落花生は、ほぼ掘りたての生落花生です。
乾燥した生ピーナッツの保存方法
最適な場所 → 冷蔵庫(野菜室は高湿度なので不向き)
冷蔵庫内の乾燥生ピーナッツは1年以上保存できるため、私たち落花生業者もこの乾燥生ピーナッツの状態で保存します。生ピーナッツは加熱すると賞味期限が一気に短くなるので、使う分だけ調理してあとは乾燥生ピーナッツのまま冷蔵庫に保存がベストです。
ちなみに冷凍保存すると、より高品質でより長期間の保存ができます。(ただし、殻無しピーナッツの場合は裸で冷凍保存すると薄皮が剥けやすくなるのでビニール袋に密封してから冷凍し、開封するときは密封したまま自然解凍してから開封しましょう。)
殻付き、殻無し両方とも乾燥している生落花生ならこの保存方法でOK。
落花生の種の保存方法
最適な場所 → 冷蔵庫(冷凍はダメ)
ご家庭で栽培した掘りたての生ピーナッツを種として来年まで保存する場合は、しっかりと乾燥させてから冷蔵保存しましょう。ビニール袋に密封するとより良いです。注意点として絶対に冷凍はしてはいけません。冷凍してしまうとわずかに残った水分が凝固し内部の細胞を傷つけ発芽能力が低下してしまいます。
焙煎した、油で揚げたピーナッツの保存方法
最適な場所 → すぐ食べる分は常温。とっておく分は冷蔵庫か冷凍庫
加熱済みでカリッと乾燥したピーナッツ(焙煎から付き落花生、ローストピーナッツ、バターピーナッツ、豆菓子など)は温度・酸素・湿気の3つを避けましょう。脱酸剤や乾燥剤と一緒にビニール袋に密封してある状態が一番最適な状態になっています。
常温でも問題ありませんが、袋に密封して冷蔵庫または冷凍庫で保存するともっと長持ちします。(低温保存した場合、開封前にしばらく常温において自然解凍してから開封しましょう。)
「脱酸素剤&ビニール袋に密封」は美味しさの証。
茹でたピーナッツの保存方法
最適な場所 → すぐ食べる分は冷蔵庫。とっておく分は冷凍庫。
冷凍庫に入れて保存しておき、食べる分だけレンジで1~2分解凍する方法が一番長くおいしく保存できます。常温で保存できるレトルト商品なども出てきていますが、それらも開けてしまったら冷凍保存で保存しましょう。
水気が多い落花生は低温保存!
ピーナッツバターの保存方法
最適な場所 → すぐ食べる分は常温。とっておく分は冷蔵庫。
常温保存でも問題が無いのは、意外にもピーナッツバターが非常に乾燥している食品だからです。その為、ピーナッツバターは水にとても弱いので、すくう時のバターナイフに水がついていない事に注意しましょう。
冷蔵保存すると美味しさがより長持ちします。しばらく食べない時や夏場の常温保存が不安なら蓋をしっかり閉め冷蔵庫に入れてきましょう。(低温保存した場合は、内部への結露を避けるために開封前にしばらく常温において自然解凍してから開封しましょう。)
冷蔵庫で保管すると固まりますが常温に置いておくと元に戻ります。また、油分とピーナッツが二層に分離した場合はかき混ぜて使用してください。どちらも品質に全く問題はありません。

ピーナッツバターは焙煎ピーナッツを磨り潰したもの。だから保存は焙煎ピーナッツと同じ考え方。(※ピーナッツバターはメーカーにより多くの商品バリエーションがある為、上記内容は参考程度とし商品に記載の保存方法に従って下さい。)
落花生の甘納豆の保存方法
最適な場所 → すぐ食べる分は常温。とっておく分は冷凍庫。
甘納豆は少し水気を含む半生状態なので油断するとカビが生えます。長期保存なら冷凍保存が必須です。常温保管での賞味期限は時期によって異なります。下記目安を参考にしてください。
- 5月~10月の暑い時期は常温保存で約3週間程度。
- 11月~4月の涼しい時期は常温保存で約4週間程度。
すぐ食べるなら常温で、長期保存は低温帯!
ピーナッツには「におい」がつきやすい
最適な場所 → ビニール袋に入れて密封。
ピーナッツを長期保存するうえで避けなくてはいけない意外な物はにおい。ピーナッツはにおいを吸収しやすく香りが混ざってしまいやすいです。冷蔵庫のにおい、煙のにおい、花のにおいなど、同じ空間にある物の香りに気を付けましょう。
美味しく食べるには出来るだけ早く食べきること
「新豆」も1年経つと「新豆」ではなくなります。乾燥させた生の状態であれば1年以上保存できるピーナッツでも香りがだんだん減少してきます。焙煎すると香りが抜けるスピードがさらに早くなるので、最適な保存方法でもなるべく早く食べきることが美味しく食べることには一番重要です。
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