普段落花生をむくときどうやって殻をむいていますか?「殻をねじって割ってむく」という方が多いと思いますが、そのやり方だと殻が散乱して散らかるし指も痛くなってきます。しかしちょっとしたコツをつかむと誰でも簡単に落花生の殻を簡単・綺麗・素早く真っ二つにすることができます!
どんな落花生も簡単にむける?
一般的に市販されている煎りざやの落花生はこの方法で簡単に剥けます。煎りざやでも品種で比較すると中手豊より千葉半立の方が若干殻が硬いです。また、生落花生は焙煎した落花生より少し殻が固くて剥きづらいです。
落花生の殻の使い道は?
剥いて捨てるだけのピーナッツの殻には実は意外な使い方があります!
空気を綺麗にする。
ピーナッツの殻には無数の細かい穴が開いており、木炭のような空気を綺麗にする効果があります。細かく砕いて布袋に入れておくだけでも高い消臭効果を得られます。からだに優しい天然素材で高い消臭効果を持つ殻は動物小屋の敷材や枕の詰め物など利用価値が高まっています。
また、シックハウス症候群の原因物質であるホルムアルデヒドを吸収する作用がある事が青柳象平・千葉大教授と国立医薬品食品衛生研究所の研究で判明しました。壁紙用接着剤や塗料に含まれるホルムアルデヒドは頭痛や吐き気などの症状を引き起こしますが、ピーナッツの殻を薄い紙に包んで4時間置くだけでホルムアルデヒドが80%改善!ミキサーで細かくしたものは90%も取り除くことができます。(参考:読売新聞 2003年6月15日)
消湿剤になる。
良く乾いた美味しい落花生には湿気を避けての保存が必須。逆に言えば湿気をとてもよく吸うので吸湿剤にも使えます。布袋にいれておけば便利に持ち運べますし、殻が湿気てしまってもレンジでチンする事で湿気が飛ぶので何度でも使えます。
畑の土壌改良に
落花生の殻は吸水性が高いので土壌の乾燥防止に、また堆肥にも利用できるので畑の土壌改良をすることできます。(下準備に手間がかかるので現在は使われなくなってきています。)
よく燃えるので着火剤に
落花生の栄養の半分は油(脂肪)、殻にもこの油が含まれているようで乾燥している殻はともよく燃えます。少し煙が出ますがバーベキューで着火剤を忘れた時に代用したこともあります。また、大昔は銭湯の燃料に利用していたこともありました。
殻を踏んでワックスがけ
アメリカのバーでは普通に行われているそうなのですが、お酒のお供に提供された殻付き落花生を実は食べて殻は床にばらまき踏むことで、殻に含まれる油でフローリングのワックスがけと同じ状態になるそうです。(参考:NHK「ガッテン!」 2017年1月11日)
染料を抽出して草木染に
落花生の殻からは染料を取り出すことができます。この染料は優しいアイボリー色でとてもナチュラルな風合いの草木染を作ることができます。落花生専門店の鈴市では落花生の殻で染めたTシャツを作ってみました。