3~4月は手剥きの種を用意。落花生栽培の準備期間。
近頃暖かくなってきましたね!
落花生の現場では5~6月初旬頃の種植えシーズンに向け準備が進んでおります。
農家さんは今の時期ごろには落花生の殻をむいて目視確認し、良い実だけを集め種として準備しています。これはすべて手作業で行うのですごい手間がかかります。なぜなら「殻を優しく手で剥いた落花生の種は良く発芽する」からなんです。 農家さんにとって発芽率は生活を左右する大事な要素!だから機械ではなく時間はかかるけどしっかり発芽する手作業で行うのです。
落花生の鈴市商店では毎年3~4月頃にこの手剥きの種を家庭菜園向けに販売しています。
「手剥きで高い発芽率」なんてうたっているけど本当にちゃんと発芽するの?
と思われるかもしれないので、今回は実際に確かめてみました!
実験で発芽率を確かめてみた。
種の発芽には水が必要。そして落花生の種の場合にはある程度の温度も必要です。今回は発芽キットを自作して発芽実験をしてみました!
発芽実験の手順
- 種、蓋つきの大きな箱、小さな箱、ホットカーペット、脱脂綿、地温計を用意。
- 小さな箱に脱脂綿を敷き、種を並べて水で湿らせ、地温計をセット。
- その小さな箱を大きな箱に入れて蓋をする。
- その大きな箱をホットカーペットにおいて放置。(地温計が20~25℃くらいになるように調整)
準備は終わり!!今回は千葉半立と中手豊という品種の種を30個ずつ、合計60個おきました。果たして結果は?
発芽の様子
結果:60個のうち59個が発芽!(発芽率98%)
かなり良い結果になりました! 発芽しなかったのは一番左の上から二番目だけですね。この通り、手剥きの落花生は良く発芽してくれるのです!(機械で殻を剥くとこんなにたくさん発芽しません。)
育てて楽しい、食べておいしい落花生栽培
家庭菜園をやっている方なら落花生栽培も面白いと思います! 5~6月頃に種を植え、初夏には可愛い黄色い花が咲きます。花が枯れると今度は地面に向かって伸びはじめ地面に刺さります。地中で大きく実が育ち、収穫は10~11月頃です。ゆで落花生として食べるなら9月頃には食べられます。
落花生農家さんと同じ、良く芽が出る種であなたも落花生栽培をしてみませんか? (落花生の栽培方法はこちらをご覧ください。)