「Ｑなっつ」とは？
Qナッツ(読み方：キューナッツ)は2018年にデビューした新しい品種の落花生です。落花生にもたくさんの品種がありますが、Qなっつの最大の特徴は今までの落花生には無かったくらいの「甘み」！分かりやすいくらいに甘みがあるので、品種の違いがより鮮明に感じられると思います。品種改良を繰り返し十数年の歳月をかけてできた千葉県渾身の新品種「Qなっつ」。是非お試しください！
「Ｑなっつ」という名前の理由は？
Ｑなっつはもともとは千葉Ｐ１１４号という名前だったのですが、公募で6330件の中からＱなっつという愛称に決まりました。Ｑなっつの言葉の意味としては、アルファベットの並び順でPの次がQ、つまり「これまでのピーナッツを超える味」という意味が込められています。Qなっつは数あるピーナッツの品種の１つで、千葉半立・中手豊・おおまさりなどと同じ扱いです。鈴市のスタッフやお付き合いのある農家さんとは「Qちゃん」と呼んでます。可愛い響きで場が和んでいい名前です（笑）
Ｑなっつのココがすごい！
はっきりした甘み！
口に入れた瞬間の甘さが際立って甘いです。とても分かりやすい甘みを感じられ、これは今までの品種にはなかったＱナッツ最大の特徴です。
綺麗な白いさや(殻)！
さやに黒い斑点がつきにくいため、さやが白く見栄えがきれいです。殻に黒い斑点がつきやすい千葉半立という品種と比べるととってもきれいで美味しそうです。（黒い斑点は千葉県産落花生のただの特徴で味や品質には影響ないのですが、落花生に詳しくない一般消費者の方から見ると「殻に黒い斑点があるのは病気？」と思われる方もたまにいるので、贈り物などは特に白い方が喜ばれます。）
発芽率が高く、病気に強く、収穫量が安定！
生産者目線ではこの部分が一番期待されているのではないでしょうか。千葉県の落花生生産農家は高齢化してきており、作業も大変なので栽培する人が減り生産量が落ちてきています、千葉県の落花生はピンチなのです。Qなっつは発芽率が高い特徴から「必要な種の数も約半分＝種代が安くすむ」ことや「発芽しなかった場所に植え直す手間が少ない」こと、また病気に強い特徴から、「収穫量が安定して多い＝作物として収益性が高い＝農家さんがたくさん育てて生産量アップ」という事が期待されています。
Qナッツの高いポテンシャル！次はＱナッツの弱みについて。
Ｑなっつのココは賛否両論
甘さのQなっつ、濃厚さの千葉半立。
Qナッツはとびきり甘い、それは間違いないです。けれど濃厚さで言えばやはり千葉半立。今までのどのピーナッツよりも美味いかと言われると人によって好みが分かれるところ。食べた瞬間とっても甘く最後はあっさりなQなっつ、濃厚な味と香りで後引く千葉半立、結構違うので両方食べ比べしてみると面白いと思います！
茶色い薄皮が少し剥けやすい。
ポリフェノールや認知症予防など健康成分を含むことで最近注目の落花生の渋皮、Qナッツの場合はその渋皮が若干剥けやすい印象。殻付きの場合は問題ないですが、殻を取って焙煎すると少し剥けやすい（というより薄皮の表層が剥がれやすい？）。
背丈が高いので掘り取り乾燥が少し大変。
焙煎落花生にする場合、落花生は掘って反転させて裏返しに立たせ放置する乾燥作業が必要。丈が長いQナッツは掘り取り反転乾燥が少し大変。またその作業を機械化した「落花生掘り取り反転機」を使う場合にも、一旦上の部分をカットし短くしてからでないと上手く合わないという声も。
Qなっつはこれからもずっと食べれる？
まだ始まったばかりなのでわかりません！（笑）
実は過去には新しく出た新品種でも育てて加工して食べてみると「美味しくないね・・・」と全く流行らなかった品種もあります（今では誰も育てていません）。ですがQなっつには上記で紹介した魅力的なポテンシャルがあり、森田千葉県知事もいろいろなところでPRしてくださっています。我々落花生生産者がおいしいQなっつをお届けし、お客さんのハートをつかめればきっと千葉県を代表するピーナッツに育っていくと思います。
